カルボキシメチルキトサン – ケルセチン結合体: 持続可能な1工程合成法と食品保存への応用
Carboxymethyl chitosan-quercetin conjugate: A sustainable one-step synthesis and use for food preservation
- 出典:
- Carbohydrate Polymers
- 2023
- 316
- 121084
- DOI:
- 10.1016/j.carbpol.2023.121084
- 要旨:
- ケルセチンのケトン部分とカルボキシメチルキトサンのアミノ基とを縮合して、相当するSchiff塩基結合体を1工程で合成した。ラジカル反応ではなく、縮合剤も不要で、持続可能な合成法である。得られた結合体を切りたてのリンゴの表面に塗布すると、リンゴの硬さが向上し、褐変を抑制した。結合体はまた、植物病原体のBotrytis cynereaの胞子の発芽を阻害する抗真菌活性により、リンゴの品質を改善した。