ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとそのグルクロン酸および硫酸抱合体はラミニン受容体に結合して、血清の欠乏が誘発した神経細胞死を防ぐ

Flavonoid quercetin and its glucuronide and sulfate conjugates bind to 67-kDa laminin receptor and prevent neuronal cell death induced by serum starvation

要旨:
没食子酸エピガロカテキン(EGCG)がラミニン受容体に結合して神経保護作用を示すことは、既に知られている。今回、ケルセチンとそのグルクロン酸および硫酸抱合体も、EGCGと同程度でラミニン受容体に結合することを発見した。ラット由来神経細胞株Neuroscreen-1に血清の欠乏で細胞死を誘発する実験にて、ケルセチンを添加(1~1000 nM)しても細胞死は抑制できなかった。しかし、グルクロン酸および硫酸抱合体は、1~10 nMの低濃度でも保護効果を示した。