ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

酸化型ケルセチンは天然型よりも強力な抗アミロイド活性と老化防止効果を有する

Oxidized quercetin has stronger anti-amyloid activity and anti-aging effect than native form

著作名:
Jiao Li
Jiani Wang
Ziqian Huang
Xiaodong Cui
Chen Li
出典:
Comparative Biochemistry and Physiology Part C: Toxicology & Pharmacology
2023
271
109676
DOI:
10.1016/j.cbpc.2023.109676
キーワード:
ケルセチン
ケルセチン酸化体
アミロイド
線虫
酸化ストレス
熱ストレス
動物実験
要旨:
酵素でケルセチンを酸化して、得られた酸化体の性質を評価した。ケルセチンの酸化体は、抗酸化作用は天然型に比べて低下したが、抗アミロイド活性は逆に向上した。天然型と酸化体のケルセチンを線虫(Caenorhabditis elegans)に投与したところ、異った作用が見られた。天然型はDAF-16とSKN-1の転写を促進して、酸化ストレスに対抗する遺伝子の発現に寄与した。一方、酸化型はDAF-16とHSF-1の転写を促進して、熱ストレスに対抗する遺伝子の発現に寄与し、同時にアミロイドの凝集抑制にも関与した。