ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アルベンダゾールとケルセチンを封入したキトサンアルギン酸マイクロ粒子は徐放性が向上し、ブロイラーのバイオアベイラビリティを高める

Albendazole encapsulation along with quercetin in chitosan-alginate microspheres enhances bioavailability and sustained release in broilers

要旨:
ブロイラーを4群に分け、寄生虫感染症治療薬アルベンダゾールの薬物動態を、投与条件の違いで比較した。すなわち、1) アルベンダゾール単独の経口投与、2) アルベンダゾール単独の腹腔内投与、3) アルベンダゾールを含むマイクロ粒子製剤の経口投与、4) アルベンダゾールとケルセチン(アルベンダゾールの2.5%)を含むマイクロ粒子製剤の経口投与の4条件を比較した。なお、アルベンダゾールの用量は10 mg/kgで統一した。4)におけるアルベンダゾールの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、2)および3)に比べて2.5倍の向上を認めた。アルベンダゾール活性型代謝物の最大血中濃度(Cmax)と消失半減期(t1/2)は、1)に比べて3)と4)で顕著に向上した。