ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルシトリンはPI3K/Akt経路のPM20D1を上方調節して、インスリン抵抗性を伴う多嚢胞性卵巣症候群における脂質代謝障害を軽減する

Quercitrin alleviates lipid metabolism disorder in polycystic ovary syndrome-insulin resistance by upregulating PM20D1 in the PI3K/Akt pathway

要旨:
インスリン抵抗性を伴う多嚢胞性卵巣症候群のモデルラットを作成し、生殖機能の抑制と内分泌代謝異常を確認した。バイオインフォマティクス解析した結果、ペプチダーゼM20ドメイン1(PM20D1)とPI3K/Aktシグナル伝達経路の関与が示唆された。ケルシトリンの投与は、PM20D1の発現を上昇して、生殖機能と内分泌代謝を顕著に回復した。別途実施した実験にて、脂肪細胞3T3-L1を刺激してインスリン抵抗性の状態にすると、PM20D1の減少を確認した。