ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

酸化グラフェンをナノキャリアに用いる、pH感受性が向上したケルセチンの送達: ビターアーモンド油を含むゼラチン-ポリビニルピロリドンナノ乳濁液によるコーティングの抗癌作用への影響

pH-sensitive ameliorated quercetin delivery using graphene oxide nanocarriers coated with potential anticancer gelatin-polyvinylpyrrolidone nanoemulsion with bitter almond oil

著作名:
Amin Pirali Najafabadi
Mehrab Pourmadadi
Fatemeh Yazdian
Hamid Rashedi
Abbas Rahdar
Ana M. Díez-Pascual
出典:
Journal of Drug Delivery Science and Technology
2023
82
104339
DOI:
10.1016/j.jddst.2023.104339
キーワード:
ケルセチン
酸化グラフェン
ナノ乳濁液
乳癌
MCF-7
生存率
線維芽細胞
L929
要旨:
ゼラチン-ポリビニルピロリドンでコーティングした酸化グラフェンのナノキャリアに、ケルセチンを担持した。さらにビターアーモンドオイルを加えて、水/油/水のナノ乳濁液を設計した。ケルセチンの封入効率は87.6%で、ゼータ電位は−40 mVであった。得られたナノ製剤をヒト由来乳癌細胞株MCF-7に投与すると、24時間後の生存率が67%で、フリーのケルセチンの75%に比べて細胞毒性が大幅に向上した。その一方で、線維芽細胞L929(正常細胞)には毒性を示さなかった。