ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

COVID-19に感染した子宮内膜癌患者におけるケルセチンの治療標的の、ネットワーク薬理学による発見

Discovery of therapeutic targets of quercetin for endometrial carcinoma patients infected with COVID-19 through network pharmacology

要旨:
各種データベースよりケルセチン・COVID-19・子宮内膜癌の関連遺伝子を取得し、3部門に共通する57種を特定した。蛋白質間相互作用ネットワークを構築し、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)と遺伝子オントロジーを解析した結果、15種のコア遺伝子を特定し、相当する蛋白質に対するケルセチンの親和性を分子ドッキングで調査した。その結果、結合エネルギー-6.0 kcal/mol以上であった9種を、予後遺伝子に認定した。ケルセチンは、子宮内膜癌細胞株HEC-1およびIshikawaの増殖と遊走を阻害し、そのIC50値は67.67および48.29 μMであった。同時に、ケルセチンによるISG15(ユビキチン関連蛋白質)の減少を、新規に発見した。