ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンナノ粒子のin vitroおよびin vivoにおける抗酸化作用・抗癌作用・肝保護

The Antioxidative, Anticancer and Hepatoprotective of Quercetin Nanoparticles In-vitro and In-vivo

要旨:
凍結乾燥で調製したケルセチンのナノ粒子は、粒径が17.25 nmであった。DPPHラジカル消去活性におけるIC50値は、通常のケルセチンの55.05 μg/mLに対して、ナノ粒子は19.21 μg/mLに向上した。ヒト由来肝癌細胞株Huh-7に対するIC50値は、ケルセチンが29.23 μg/mLで、ナノ粒子は8.35 μg/mLであった。化学物質で惹起した肝癌のモデルラットに、通常のケルセチンとナノ粒子をそれぞて投与すると、血中ALTは未投与群の76および56%に低減した。