ケルセチンは細胞の酸化/抗酸化システムを処理して、ヒト末梢血単核細胞の免疫老化の特徴を軽減する
Quercetin handles cellular oxidant/antioxidant systems and mitigates immunosenescence hallmarks in human PBMCs: An in vitro study
- 出典:
- Journal of Biochemical and Molecular Toxicology
- 2023
- 37
- e23354
- DOI:
- 10.1002/jbt.23354
- 要旨:
- 健康な高齢者から採取した末梢血単核細胞(PBMC, peripheral blood mononuclear cells)と若者から得たPBMCの、コンカナバリンA存在下における違いを比較した。その結果、高齢者由来のPBMCは、増殖能力が低下し、IL-2とNOの放出量が低下し、マロンジアルデヒドと酸化体蛋白質が上昇していた。従って、高齢者のPBMCは、酸化ストレスによる免疫老化が進行していたことになる。しかし、高齢者由来のPBMCをケルセチン処置すると、若者由来のPBMCと同等レベルまで増殖能力が回復した。ケルセチンはまた、GSHを増大して酸化ストレスを軽減した。