ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

大豆蛋白質‐キトサンで封入した、ルチンを含むマイクロカプセル

Soybean protein isolate/chitosan complex-rutin microcapsules

著作名:
Shuai Dong
Shu-Min Hu
Si-Jia Yu
Shaobo Zhou
Tao Zhou
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2023
243
125323
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2023.125323
キーワード:
大豆蛋白質
キトサン
ルチン
マイクロカプセル
腸選択的放出
消化産物
抗酸化作用
要旨:
大豆蛋白質とキトサンを材質に用いて、ルチンを含むマイクロカプセルを設計した。最適化の結果、大豆蛋白質/キトサン比8:1がベスト条件であった。得られたマイクロカプセルは、ゲルメッシュ構造を有し、12日間の保存後でも安定で均質性を示した。また、ルチンの封入効率は90.34 %であった。模擬胃液で16.97 %のルチンが放出され、模擬腸液では76.53 %であり、腸選択的なルチン放出を示唆した。模擬腸液で得た消化産物は、フリーのルチン由来の消化産物より優れた抗酸化活性を示し、マイクロカプセル化がルチンの抗酸化作用を良好に保護している。