ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

α-1アドレナリン受容体拮抗薬は、神経芽腫の分化療法を感作する

Alpha-1 adrenergic antagonists sensitize neuroblastoma to therapeutic differentiation

要旨:
神経芽腫の治療には、13-シスレチノイン酸による神経芽腫細胞の分化促進が行われている。13-シスレチノイン酸の効果を増強する天然物を探索した結果、イソラムネチンが最も良好で、両者の組合せは神経芽腫細胞の生存を最大で80%阻害した。この相乗効果には、アドレナリン作動性受容体α1B(ADRA1B)遺伝子の発現の顕著な増加が伴った。ADRA1Bの拮抗薬は、13-シスレチノイン酸の神経芽腫細胞の生存率の低下と分化を感作して、イソラムネチンと似た挙動を示した。