ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒト乳癌細胞MCF-7に対するケルセチンを担持したナノ粒子の効果

Effects of Quercetin-Loaded Nanoparticles on MCF-7 Human Breast Cancer Cells

要旨:
ケルセチンを固体脂質ナノ粒子に担持して、粒径85.5 nm、ゼータ電位−22.5 mVの新規DDSを得た。ケルセチンの封入効率は97.6%であり、48時間にケルセチンの放出が持続した。ケルセチンナノ粒子はフリーのケルセチンと比べて顕著に、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7の生存率とコロニー数を低下した。細胞内のBaxの上昇とBcl-2の低減も、ナノ粒子に有意性を認め、顕著にアポトーシスを誘導した。