ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

SARS-CoV-2の主要プロテアーゼに対する、薬用植物キダチコミカンソウの分子ドッキングと分子動力学

Molecular Docking and Molecular Dynamics of Herbal Plants Phyllanthus Niruri Linn (Green Meniran) towards of SARS-CoV-2 Main Protease

要旨:
キダチコミカンソウ(木立小蜜柑草、Phyllanthus Niruri Linn)のフラボノイド成分であるアストラガリン・イソケルシトリン・ケルシトリン・ルチンを対象に、新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の主要プロテアーゼと親和性を分子ドッキングで調べた。ケルセチンを指標として行ったところ、4化合物の中ではイソケルシトリンが最も高い親和性を示し、結合エネルギーは-11.97 kcal/molであった。20 nsの分子動力学シミュレーションにて、ケルセチンを含む5種の相互作用の安定性が良好であり、ケルセチンとイソケルシトリンが最も安定な相互作用であった。