ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

デング熱ウィルスNS2B/NS3プロテアーゼおよびNS5ポリメラーゼの阻害物質を、Nigella sativaからコンピュータで探索する

Exploring the inhibitory potential of Nigella sativa against dengue virus NS2B/NS3 protease and NS5 polymerase using computational approaches

要旨:
デング熱ウィルスのNS2B/NS3プロテアーゼおよびNS5ポリメラーゼは、同ウィルスの複製に重要な役割を担う、治療標的である。地中海地方で汎用されるハーブのNigella sativaは抗ウィルス作用が知られており、これらの酵素阻害物質を分子ドッキングにて探索した。その結果、NS2B/NS3プロテアーゼに高い親和性を示したのは、タラセロール(−9.1 kcal/mol)、イソケルセチン(−8.4 kcal/mol)、アピゲニンとスチグマステロール(ともに−8.3 kcal/mol)であった。NS5ポリメラーゼには、アピゲニン(−9.9 kcal/mol)、ルチン(−9.3 kcal/mol)、ニゲリシン(−9.1 kcal/mol)、スチグマステロール(−8.8 kcal/mol)が見出された。