ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と分子ドッキングによる、甘草附子湯(Fuzi-Gancao)の非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に対する治療効果とメカニズムの予測

Therapeutic effect and mechanism prediction of Fuzi-Gancao Herb couple on non-alcoholic fatty liver disease (NAFLD) based on network pharmacology and molecular docking

著作名:
Kejia Liu
Yang Xu
Guihong Zhang
Zheng Xiang
出典:
Combinatorial Chemistry & High Throughput Screening
2024
27
773-785
DOI:
10.2174/1386207326666230614102412
キーワード:
甘草附子湯
非アルコール性脂肪肝疾患
マウス
動物実験
ネットワーク薬理学
KEGG
遺伝子オントロジー
分子ドッキング
要旨:
高脂肪食で惹起した非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)のモデルマウスに、甘草附子湯を投与した。甘草附子湯は用量依存的に肝組織の病変を改善し、血中のAST・ALT・総コレステロール・LDLを低下し、HDLは上昇した。生薬のデータベースより、甘草附子湯の成分103種の標的遺伝子299種を取得し、各種データベースから得たNAFLD関連の標的2062種との共通を探索した。蛋白質間相互作用ネットワークを構築し、京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)と遺伝子オントロジーを解析した結果、IL-6・AKT1・TNF-α・TP53・IL-1β・VEGFAがコアな標的であった。分子ドッキングにて上記の標的蛋白質との親和性を調べた結果、ケルセチン・ケンフェロール・ナリンゲニン・イソラムネチンが有効成分であった。