血管新生と転移を抑制する、ペグ化ラパマイシンとケルセチンの予期せぬ相乗効果: 失敗を利益に変える
Unforeseen consequences of synergizing PEGylated rapamycin and quercetin in angiogenesis and metastasis inhibition: Turning failure into benefit
- 出典:
- Chemical Engineering Journal
- 2023
- 470
- 144155
- DOI:
- 10.1016/j.cej.2023.144155
- 要旨:
- ラパマイシンをPEG化すると、自己集合によりミセルを形成した。このミセルにケルセチンを封入すると、フリーのケルセチンやケルセチンを含まないPEG化ラパマイシンミセルと比べて顕著に、乳癌細胞への取込みが向上し、その結果、劇的に活性を増強した。乳癌細胞を移植したモデル動物にケルセチンを含むミセルを投与すると、腫瘍組織の成長・血管新生・転移を顕著に抑制した。