ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

没食子酸とケルセチンとを共担持したナノリポソーム製剤で癌治療を強化する

Formulating co-loaded nanoliposomes with gallic acid and quercetin for enhanced cancer therapy

要旨:
フリーの没食子酸、没食子酸を担持したナノリポソーム、フリーのケルセチン、ケルセチンを担持したナノリポソーム、フリーの没食子酸とフリーのケルセチンの混合物、没食子酸とケルセチンを共担持したナノリポソームの抗癌活性を比較した。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7のIC50値は、フリーの没食子酸と没食子酸ナノリポソームが最も強く3.0 μg/mLであり、ケルセチンナノリポソームは>200 μg/mLで最も弱かった。ヒト由来結腸直腸腺癌株HT-29のIC50値は、フリーのケルセチンが最も強く25 μg/mLであり、没食子酸ナノリポソームとケルセチンナノリポソームは>200 μg/mLで最も弱かった。ヒト由来肺癌株A549のIC50値は、共担持したナノリポソームが最も強く3.0 μg/mLであり、フリーのケルセチンは80 μg/mLで最も弱かった。