ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒトの腱板断裂にて細胞老化のマーカーが年齢依存的に増加するが、ダサチニブとケルセチンによる老化細胞除去剤はin vitroでCOL1A1の遺伝子発現を増加する

Human rotator cuff tears demonstrate an age-dependent increase in markers of cellular senescence and selective removal of senescent cells with dasatinib+quercetin increases genetic expression of COL1A1 in vitro

要旨:
腱板断裂による修復手術を受けた41名の患者(平均年齢: 62歳)から採取した組織を用いて、実験を行った。60歳未満と60歳以上の間で老化を比較したところ、老化細胞マーカー(p16・p21)および細胞老化随伴分泌現象(IL-6・IL-8・MMP-3・MCP-1)は、加齢とともに顕著に上昇していた。ダサチニブとケルセチンを組合せた老化細胞除去剤の投与は、p21・IL-6・IL-8・MMP-3・MCP-1を顕著に減少し、替ってCOL1A1(原線維形成コラーゲンをコードする遺伝子)の発現が上昇した。