ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

加齢黄斑変性・円錐角膜・緑内障の各患者由来のサイブリッド細胞株における、PU-91とケルセチンの有望な治療機能

Potential Therapeutic Functions of PU-91 and Quercetin in Personalized Cybrids Derived from Patients with Age-Related Macular Degeneration, Keratoconus, and Glaucoma

要旨:
加齢黄斑変性・緑内障・円錐角膜・正常に由来する、4種類のサイブリッド細胞株を作成した。PU-91(200 μM)の単独処置は、加齢黄斑変性由来サイブリッドの細胞代謝を促進化し、活性酸素種を減少し、LMNB1の発現を下方調節した。PU-91(200 μM)とケルセチン(20 μM)との組合せ処置は、PU-91単独の効果に加えて、加齢黄斑変性由来サイブリッドにTFAM・SOD2・IL-6・Baxの各遺伝子の発現を上方調節し、眼疾患由来の3種サイブリッド全てにCDKN1A遺伝子発現を上方調節した。よって組合せは、細胞代謝を促進し活性酸素種を低減するものの、同時に老化も促進した。