ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはExoSの生成を調節して、緑膿菌に感染したヒト肺上皮細胞H292における炎症促進性サイトカインの産出を軽減する

Quercetin Attenuates the Production of Pro-Inflammatory Cytokines in H292 Human Lung Epithelial Cells Infected with Pseudomonas aeruginosa by Modulating ExoS Production

要旨:
緑膿菌は外毒素S(ExoS)を産出するが、宿主細胞が分泌する形をとる。緑膿菌に感染したヒト肺上皮細胞H292にケルセチンを作用すると、濃度依存的にExoSの分泌を低減したが、特に10および20 μMにおいて顕著であった。H292をExoSで刺激すると、IL-1β・IL-6・IL-18が上昇したが、10もしくは20 μMのケルセチン投与で軽減した。