合成ケルセチン誘導体によるPPARγの部分作動は、肺癌細胞にてTGF-β1が誘導する上皮間葉転換を調節する
Partial Activation of PPARγ by Synthesized Quercetin Derivatives Modulates TGF-β1-Induced EMT in Lung Cancer Cells
- 出典:
- Advanced Biology
- 2023
- 7
- 2300037
- DOI:
- 10.1002/adbi.202300037
- 要旨:
- ヒト由来肺癌細胞株A549にて、上皮間葉転換とPPARγ部分作動薬との相互作用を調査した。PPARγ部分作動薬であるケルセチンの2-フランヒドラゾン誘導体およびサリチルヒドラゾン誘導体は、転写と蛋白質の両方のレベルでTGF-β1を増大した。PPARγ部分作動薬は、上皮間葉転換を抑制するだけでなく、A549の遊走も減少したが、TGF-β1の上昇が関与した。