ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

唾液分泌障害に対するケルセチンの効果

Evaluation of the Effects of Quercetin on Damaged Salivary Secretion

要旨:
マウスに放射線を照射すると唾液の分泌機能が損なわれ、唾液分泌不全の動物モデルを確立した。ケルセチンの投与は唾液分泌不全を改善したが、正常マウスにおいてもケルセチンは唾液の分泌を促進した。マウスから採取した顎下腺組織、ヒト由来唾液腺上皮細胞、マウス由来大動脈上皮細胞のそれぞれにケルセチンを投与すると、アクアポリン-5の発現とカルシウムの取込みを増強し、放射線がもたらした酸化ストレスと炎症を軽減した。