唾液分泌障害に対するケルセチンの効果
Evaluation of the Effects of Quercetin on Damaged Salivary Secretion
- 著作名:
- Ayako Takahashi
- Hiroko Inoue
- Kenji Mishima
- Fumio Ide
- Ryoko Nakayama
- Ayaka Hasaka
- Koufuchi Ryo
- Yumi Ito
- Takashi Sakurai
- Yoshinori Hasegawa
- Ichiro Saito
- 出典:
- PLoS ONE
- 2015
- 10
- e0116008
- DOI:
- 10.1371/journal.pone.0116008
- 要旨:
- マウスに放射線を照射すると唾液の分泌機能が損なわれ、唾液分泌不全の動物モデルを確立した。ケルセチンの投与は唾液分泌不全を改善したが、正常マウスにおいてもケルセチンは唾液の分泌を促進した。マウスから採取した顎下腺組織、ヒト由来唾液腺上皮細胞、マウス由来大動脈上皮細胞のそれぞれにケルセチンを投与すると、アクアポリン-5の発現とカルシウムの取込みを増強し、放射線がもたらした酸化ストレスと炎症を軽減した。