ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

高脂肪食を与えたラットにおける、ケルセチンによるTLR4/NF-κB経路を介した脂質代謝と腸内細菌叢の調節に関する作用機序

Mechanism of action of buckwheat quercetin in regulating lipid metabolism and intestinal flora via TLR4/NF-κB pathway in rats on high-fat diet

要旨:
高脂肪食で惹起した脂質異常症のラットに、ケルセチン(50, 100, 200 mg/kg)を投与した。200 mg/kgのケルセチンは、他群と比べて顕著に体重を低下し、血中脂質パラメーターと肝機能を改善した。200 mg/kg群の腸内細菌叢は、ビフィズス菌の増加とともに短鎖脂肪酸の含有量が増加した。ケルセチンはまたTLR4の発現とNF-κBの核移行を阻害し、TLR4/NF-κBシグナル伝達経路の抑制が、脂質の減少と腸内細菌叢の改善を制御していることを示唆した。