脳虚血再灌流後のラットにてイソケルシトリンは、神経グロビンを増大し酸化ストレスを軽減して、神経を保護する
Isoquercitrin Played a Neuroprotective Role in Rats After Cerebral Ischemia/Reperfusion Through Up-Regulating Neuroglobin and Anti-Oxidative Stress
- 出典:
- Transplantation Proceedings
- 2023
- 55
- 1751-1761
- DOI:
- 10.1016/j.transproceed.2023.04.046
- 要旨:
- 中大脳動脈閉塞再灌流を施したラットにイソケルシトリンを投与すると、用量依存的に神経スコアを改善し、梗塞部分の体積を縮小し、活性酸素種を低減した。イソケルシトリンは神経グロビンの発現を促進し、SOD・GSH・カタラーゼ・Nrf2・HO-1・HIF-1αを増大し、マロンジアルデヒドは低下して、酸化ストレスを軽減した。しかし、神経グロビンアンチセンス鎖の存在下ではイソケルシトリンの神経保護効果が打消され、神経グロビンの上昇が重要な鍵であった。