シクロホスファミドが誘発したラット脳の酸化ストレスにおける、ケルセチンおよびナノケルセチンの神経保護効果: Nrf2/HO-1/Keap-1シグナル伝達経路の役割
Neuroprotective Effect of Quercetin and Nano-quercetin Against Cyclophosphamide-induced Oxidative Stress in the Rat Brain: Role of Nrf2/ HO-1/Keap-1 Signaling Pathway
- 出典:
- NeuroToxicology
- 2023
- 98
- 16-28
- DOI:
- 10.1016/j.neuro.2023.06.008
- 要旨:
- ラットに抗癌剤シクロホスファミドを投与すると、脳組織のGHS・総抗酸化能・セロトニンが低下し、マロンジアルデヒド・一酸化窒素・TNF-α・コリンエステラーゼが上昇して、酸化ストレスを誘発した。また、強制水泳試験のスコアも低下して、うつの症状も見られた。しかし、予めケルセチンもしくはケルセチンを担持したキトサンナノ粒子を投与すると、この様な異常を逆転し、抗酸化作用に基づく神経保護効果と抗うつ効果を発揮した。