ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはhnRNPA1を抑制して、BET阻害剤の抗腫瘍効果を増強する

Quercetin Enhances the Anti-Tumor Effects of BET Inhibitors by Suppressing hnRNPA1

要旨:
Vitro: BET(bromodomain and extraterminal domain)阻害剤JQ1とケルセチンと併用すると、JQ1の抗癌効果を相乗的に増強した。ケルセチンは、hnRNPA1(抗アポトーシス蛋白質を抑制する核蛋白質)を減少して、サバイビンを減少した。また、hnRNPA1をノックダウンした癌細胞においても、サバイビンの減少を確認した。Vivo: 膵癌細胞株CD18を移植したマウスにJQ1とケルセチンとの組合せを投与すると、それぞれの単独投与時と比べて顕著に、腫瘍組織の成長を阻害した。