ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはリガンド誘導性アポトーシスを増強して、老化による特発性肺線維症を軽減する

Quercetin Enhances Ligand-induced Apoptosis in Senescent Idiopathic Pulmonary Fibrosis Fibroblasts and Reduces Lung Fibrosis In Vivo

著作名:
Miriam S. Hohmann
David M. Habiel
Ana L. Coelho
Waldiceu A. Verri, Jr.
Cory M. Hogaboam
出典:
American Journal of Respiratory Cell and Molecular Biology
2019
60
28–40
DOI:
10.1165/rcmb.2017-0289OC
キーワード:
特発性肺線維症
肺線維芽細胞
アポトーシス
マウス
ケルセチン
細胞老化随伴分泌現象
動物実験
要旨:
Vitro: 特発性肺線維症の患者の肺線維芽細胞は、単に老化しただけの正常な肺線維芽細胞とは異なり、FasLおよびTRAILが誘導するアポトーシスに耐性を示した。しかし、ケルセチンを投与するとFasL受容体の発現を促進し、AKTを不活性化して、アポトーシス耐性を無効にした。Vivo: ブレオマイシンで惹起した特発性肺線維症のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。その結果、致死率・体重減少・肺老化マーカーの発現・細胞老化随伴分泌現象を顕著に逆転した。