ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒト内皮細胞における老化細胞除去剤としてのケルセチンとヒペロシド

Investigation of quercetin and hyperoside as senolytics in adult human endothelial cells

要旨:
β-ガラクトシダーゼが老化の指標と見なされているように、老化細胞ではβ-ガラクトシダーゼが過剰に発現している。そこで、ケルセチンにガラクトースがβ結合しているヒペロシドを作用させれば、細胞内でガラクトースとの結合が切断して、ケルセチンを放出すると考えた。ヒト冠状動脈内皮細胞(HCAEC)を用いて、ケルセチンとヒペロシドの細胞毒性を比較した。老化細胞を除去す濃度にてケルセチンは非老化内皮細胞に細胞死を引き起こしたが、同じ濃度のヒペロシドは若い細胞にも老化細胞にも細胞傷害性を示さなかった。