メトホルミンとケルセチンとの組合せは、cAMP/AMPK/SIRT1経路を介するオートファジーを活性化して脂肪肝を軽減する
Hepatic Steatosis Alleviated by a Novel Metformin and Quercetin Combination Activating Autophagy Through the cAMP/AMPK/SIRT1 Pathway
- 出典:
- Iranian Journal of Pharmaceutical Research
- 2023
- 22
- e136952
- DOI:
- 10.5812/ijpr-136952
- 要旨:
- HepG2細胞をパルミチン酸で刺激して、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の細胞モデルとした。メトホルミンとケルセチンとの組合せは、パルミチン酸が上昇する中性脂肪を低減し、脂質生成遺伝子の発現も低減した。組合せは、HepG2細胞中のLC3-IとLC3-IIを増大して、p62の発現は減少して、オートファジーを誘導した。組合せはまた、cAMP・リン酸化されたAMPK・Beclin-1を上昇したが、SIRT1を阻害すると打消された。よって、cAMP/AMPK/SIRT1シグナル伝達経路によるオートファジーの活性化を示唆した。