ゼイン-エチルセルロースから成るナノファイバーへのケルセチンの封入: 調製・物性評価・抗癌活性
Encapsulation of quercetin into zein-ethyl cellulose coaxial nanofibers: Preparation, characterization and its anticancer activity
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2023
- 248
- 125797
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2023.125797
- 要旨:
- ケルセチンの腸への送達を改善すべく、ゼイン(コア部分)とエチルセルロース(シェル部分)から成る疎水性コア-シェル型ナノファイバーに、エレクトロスピニング法でケルセチンを担持した。封入効率は97%以上であり、ナノファイバーが有する熱安定性と疎水性は、ケルセチンの封入で更に強化された。得られた新規製剤のDPPHラジカル消去作用およびヒト由来結腸癌細胞株HCT-116の増殖阻害効果は、フリーのケルセチンと同等であった。