ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

四塩化炭素がマウスの肝臓に誘発したTLR2/4およびMAPK/NF-κB経路による炎症は、ケルセチンが保護する

Quercetin protects mouse liver against CCl4-induced inflammation by the TLR2/4 and MAPK/NF-κB pathway

著作名:
Jie-Qiong Ma
Zhang Li
Wan-Ru Xie
Chan-Min Liu
Si-Si Liu
出典:
International Immunopharmacology
2015
28
531-539
DOI:
10.1016/j.intimp.2015.06.036
キーワード:
四塩化炭素
肝損傷
マウス
ケルセチン
抗酸化作用
抗炎症作用
TLR2/4
MAPK/NF-κB
動物実験
要旨:
四塩化炭素で惹起した肝損傷のモデルマウスにケルセチンを投与すると、対照と比べて顕著に損傷を抑制した。肝組織にてケルセチンは、過酸化脂質を減少し、抗酸化酵素を増大して、抗酸化作用を発揮した。ケルセチンはまた、炎症誘導マーカー(iNOS・IL-1β・COX-2・一酸化窒素)を減少したが、同時にToll様受容体2および4(TLR2 & TLR4)の活性化と、MAPKのリン酸化を有意に阻害した。その結果、四塩化炭素が肝組織にもたらすNF-κBの働きを抑制した。