ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒト赤血球およびヒト骨髄性白血病細胞U937における、ルチンとPEGを担持した新規ナノセリアの生体適合性

Biocompatibility assessment of Rutin and PEG loaded novel nanoceria on human erythrocytes and human myeloid leukemia (U937) cells

要旨:
ルチンとポリエチレングリコール(PEG)とをセリア(酸化セリウム)ナノ粒子に担持して、新規ナノ製剤を設計した。得られたナノ製剤は、フリーのルチンや薬物未担持のセリアナノ粒子と比べて、標的部位に細胞損傷を与えた。健常人由来の赤血球と糖尿病患者の赤血球を用いて、ナノ製剤の溶血効果を調べたところ、糖尿病患者の方が溶血の割合が高かった。ヒト由来骨髄性白血病細胞株U937への細胞毒性は、フリーのルチンや薬物未担持のセリアナノ粒子と比べて、ナノ製剤が有意に高かった。