ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

グリチルリチン酸とケルセチンを用いる新規生体材料の、黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性と抗溶血活性

Antibacterial and Antihemolytic Activity of New Biomaterial Based on Glycyrrhizic Acid and Quercetin (GAQ) against Staphylococcus aureus

要旨:
グリチルリチン酸/ケルセチン 2:1の組成を持つ複合体を合成し、その構造はUVおよびIRスペクトルで確認した。得られた複合体は黄色ブドウ球菌に優れた抗菌活性を示し、IC50値は1.923±0.255 µg/mLであった。複合体はまた、黄色ブドウ球菌がを放出するα-溶血素なる毒素に、抗溶血活性も示した。複合体はα-溶血素と強固な結合を形成して、抗溶血活性を発揮した。