ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとケンフェロールはG2/M細胞周期の関連遺伝子を標的とし、Smac模倣物のLCL-161と相乗して胆管癌細胞に壊死を誘導する

Natural Flavonoids Quercetin and Kaempferol Targeting G2/M Cell Cycle-Related Genes and Synergize with Smac Mimetic LCL-161 to Induce Necroptosis in Cholangiocarcinoma CellsNatural Flavonoids Quercetin and Kaempferol Targeting G2/M Cell Cycle-Related Genes and Synergize with Smac Mimetic LCL-161 to Induce Necroptosis in Cholangiocarcinoma Cells

要旨:
ネットワーク薬理学とバイオインフォマティクス解析により、ケルセチンとケンフェロールの胆管癌に対する標的を、細胞周期のG2/M期に関連する遺伝子と特定した。実際、生存期間が短い胆管癌患者にて、相当する遺伝子が顕著に発現していた。また、胆管癌細胞株を用いる実験においても、ケルセチンとケンフェロールによるG2/M期の停止を確認した。ケルセチンもしくはケンフェロールをSmac(second mitochondrial-derived activators of caspases)模倣物と組合せると、胆管細胞(正常細胞)に影響を与えずに、胆管癌細胞特異的にネクロトーシスを相乗的に誘導した。