ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

粘膜付着性の鼻腔内送達システムとしてのアルギン酸ナノキャリアの調製と物性評価: マウスのPasteurella Multocida感染症におけるルチンの抗菌効果の改善

Preparation and Characterization of Alginate Nanocarriers as Mucoadhesive Intranasal Delivery Systems for Ameliorating Antibacterial Effect of Rutin Against Pasteurella Multocida Infection in Mice

要旨:
ルチンをナノ脂質に担持して、粒径が240.34±5.5 nmの新規ナノ製剤を得た。ルチンの封入効率は97.34±0.15%で、12時間以内に94.5%のルチンを放出した。Pasteurella Multocida(ヒトを除く哺乳類の口腔内に存在するグラム陰性の球桿菌)に感染したマウスに、得られたナノ製剤を鼻腔内投与した。ナノ製剤は、ニオソーム製剤化したルチンやフリーのルチンと比べて顕著に肝・腎・肺中のPasteurella Multocida数を減少して、病変を軽減した。