ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはGABA作動性相互作用により、リナロールの鎮静作用に拮抗する

Quercetin Antagonizes the Sedative Effects of Linalool, Possibly through the GABAergic Interaction Pathway

要旨:
麻酔薬チオペンタールで眠らせたマウスに、ケルセチンもしくはリナロールを投与した。ケルセチンは用量依存的に抗うつ効果を示し、リナロールは鎮静効果を示した。ケルセチンは入眠するまでの時間を長くし、睡眠時間を短くした。一方、リナロールは反対の結果となり、睡眠時間を長くした。分子ドッキングの結果、ケルセチンはGABAA受容体に良好な親和性を示し、リナロールの親和性は中程度であった。よって、ケルセチンはGABA作動性相互作用経路を介して、リナロールの鎮静作用に拮抗する。