ケルセチンはGABA作動性相互作用により、リナロールの鎮静作用に拮抗する
Quercetin Antagonizes the Sedative Effects of Linalool, Possibly through the GABAergic Interaction Pathway
- 著作名:
- Mehedi Hasan Bappi
- Abdullah Al Shamsh Prottay
- Hossam Kamli
- Fatema Akter Sonia
- Nayem Mia
- Showkoth Akbor
- Munnaf Hossen
- Samir Awadallah
- Mohammad S. Mubarak
- Muhammad Torequl Islam
- 出典:
- Molecules
- 2023
- 28
- 5616
- DOI:
- 10.3390/molecules28145616
- 要旨:
- 麻酔薬チオペンタールで眠らせたマウスに、ケルセチンもしくはリナロールを投与した。ケルセチンは用量依存的に抗うつ効果を示し、リナロールは鎮静効果を示した。ケルセチンは入眠するまでの時間を長くし、睡眠時間を短くした。一方、リナロールは反対の結果となり、睡眠時間を長くした。分子ドッキングの結果、ケルセチンはGABAA受容体に良好な親和性を示し、リナロールの親和性は中程度であった。よって、ケルセチンはGABA作動性相互作用経路を介して、リナロールの鎮静作用に拮抗する。