ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

セリチニブのバイオアベイラビリティ向上を目的とする、共アモルファス形成剤ルチンのコンピュータによる探索

A computational-based approach to fabricate Ceritinib co-amorphous system using a novel co-former Rutin for bioavailability enhancement

要旨:
セリチニブの溶解性とバイオアベイラビリティの向上を図るべく、共アモルファスを形成する化合物をコンピュータで探索した。結合エネルギーと分子間相互作用を基準として選定した結果、ルチンが最有力候補であった。溶媒濃縮法により、セリチニブとルチンから水溶性アモルファスを得て、粉末X線とIRスペクトルより構造を確認した。反転腸管法で評価したところ、得られた共アモルファスは、セリチニブの2倍の透過性を示した。水溶性は薬物動態にも反映され、セリチニブ:ルチン 2:1の混合物(共アモルファス非形成)と比べて、最大血中濃度(Cmax)は3.1倍に向上し、血中濃度時間曲線下面積(AUC)は2倍に向上した。