ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

結腸癌に有効なオレウロペインとルチンを含むナノフィトソーム製剤の開発

Development of Pegylated Nano-Phytosome Formulation with Oleuropein and Rutin to Compare Anti-Colonic Cancer Activity with Olea Europaea Leaves Extract

要旨:
オリーブ葉抽出物の主成分はルチンとオレウロペインであり、抗癌活性が知られている。しかし、水溶性の低さから、実用化に至っていない。難溶性を解決すべく、ルチンとオレウロペインそれぞれを、PEG化したナノフィットソームに封じ込めた製剤を調製した。得られたナノフィットソームの結腸癌細胞に対するIC50値は0.44および0.14 µMであり、それぞれの単独作用時における活性を大幅に上回った。