ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

健康な高齢者の加齢に伴う認知機能低下へのケルセチンを多く含むタマネギの24週間の連続摂取の効果: 無作為化・二重盲検・プラセボ対照・並行群間比較臨床試験

The effect of 24-week continuous intake of quercetin-rich onion on age-related cognitive decline in healthy elderly people: a randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group comparative clinical trial

要旨:
60~79歳の日本人健常者70名を対象とする、臨床研究。35名ずつランダムに2群に分け、片方はケルセチンを多く含むタマネギを摂取(ケルセチン換算で50 mg/day)し、もう片方はケルセチンを含まないタマネギを服用してプラセボ群とした。24週間の服用期間後、ミニメンタルステート法(MMSE)による認知機能検査を行った。その結果、ケルセチン群はプラセボ群に比べて顕著な(P=0.024)改善効果を示した。よって、ケルセチンは加齢に伴う認知機能の低下に有効である。