ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを封じ込めたキトサンナノ粒子によるミトコンドリア膜透過性の向上は、細胞死を誘導して抗増殖効果を増強する

Augmentation of anti-proliferative efficacy of quercetin encapsulated chitosan nanoparticles by induction of cell death via mitochondrial membrane permeabilization

著作名:
Puja Das
Sayantan Ghosh
Vadlamuri Ashashainy
Bismita Nayak
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2023
250
126151
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2023.126151
キーワード:
ケルセチン
キトサンナノ粒子
口腔癌
Cal33
アポトーシス
ミトコンドリア
膜透過性
要旨:
ケルセチンをキトサンナノ粒子に封じ込め、粒径が100 nmで球状構造を有する新規製剤を得て、ヒト由来口腔癌細胞株Cal33を用いる評価を行った。得られた新規製剤は、フリーのケルセチンと比べて顕著に、Cal33のコロニー形成を抑制し、アポトーシスを誘導した。とりわけ活性酸素種によるミトコンドリアの機能不全が目立ち、ナノ化によるケルセチンのミトコンドリア膜透過性の向上を示唆した。