ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはトキソプラズマのタキゾイトの増殖を阻害し、アジスロマイシンと相乗的に作用する

Quercetin inhibits Toxoplasma gondii tachyzoite proliferation and acts synergically with azithromycin

要旨:
トキソプラズマ症の病原体であるタキゾイト(中間宿主で増殖する原虫)に対するIC50値(72時間の作用時)は、ケルセチンが0.50 μMで、アジスロマイシンが0.66 μMであった。ケルセチンとアジスロマイシンとを2:1で混合すると、IC50値は0.081 μMとなった。この時のFIC(fractional inhibitory concentration)指数は0.28であり、非常に高い相乗効果を示した。ケルセチンは原虫体内の活性酸素種を上昇して、ミトコンドリア不全を誘発した。