ケルセチンはPKC/MAPK/NOX経路の抑制により酸化的損傷を軽減して、腕神経叢剥離後の神経障害性疼痛を改善する
Quercetin Ameliorates Neuropathic Pain after Brachial Plexus Avulsion via Suppressing Oxidative Damage through Inhibition of PKC/MAPK/NOX Pathway
- 出典:
- Current Neuropharmacology
- 2023
- 21
- 2343-2361
- DOI:
- 10.2174/1570159X21666230802144940
- 要旨:
- 右第7頸椎の前根と後根を剥離して、神経障害性疼痛のラットモデルを確立した。ケルセチンの投与はアロディニア(通常では痛みを感じない非侵害刺激に痛みが生じる感覚異常)を軽減し、SOD・カタラーゼ・GPx・総抗酸化能が増大した。ケルセチンはまた、マクロファージ・ミクログリア・星状膠細胞の活性化を阻害した。ケルセチンの抗酸化作用の根底として、PKC/MAPK/NOX経路の抑制を見出した。