サフラン中のイソラムネチンはMAPK/mTORシグナル伝達経路を介して、胃腺癌の進行を抑制する
Active ingredients Isorhamnetin of Croci Srigma inhibit stomach adenocarcinomas progression by MAPK/mTOR signaling pathway
- 出典:
- Scientific Reports
- 2023
- 13
- 12607
- DOI:
- 10.1038/s41598-023-39627-z
- 要旨:
- サフランの主成分はイソラムネチン・クロシン・クロセチン・ケンフェロールであり、いずれも抗癌活性を有している。中医学の成分データベースよりサフランの有効成分の標的を取得し、DisGeNETより胃腺癌に関連する遺伝子を取得した。成分-遺伝子-疾病のネットワークを作成し、MAPK14とERBB3のコア遺伝子を特定し、イソラムネチンの標的であると予測した。分子ドッキングは、イソラムネチンがMAPK14蛋白質の機能への影響を示唆した。ヒト由来胃腺癌細胞株HGC-27にイソラムネチンを作用すると、増殖と遊走を阻害し、細胞周期を停止し、アポトーシスを誘導した。イソラムネチンはまた、MAPK14の発現をmRNAレベルで下方調節し、MAPK/mTORシグナル伝達を抑制した。