ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

II型糖尿病における、microRNA-92b-3p/EGR1軸を調節するケルセチンの効果

Anti-diabetic effect of quercetin in type 2 diabetes mellitus by regulating the microRNA-92b-3p/EGR1 axis

著作名:
R. Q. Ke
Y. Wang
S. H. Hong
L. X. Xiao
出典:
Journal of Physiology and Pharmacology
2023
74
149-158
DOI:
10.26402/jpp.2023.2.03
キーワード:
糖尿病
インスリン抵抗性
マウス
ケルセチン
miR-92b-3p
EGR1
動物実験
要旨:
II型糖尿病のモデルマウスにケルセチンを投与すると、血糖値とHbA1cを下げ、インスリン抵抗性を改善し、膵組織の病変を軽減した。ケルセチンはまた、糖尿病で発現が減少したmiR-92b-3pを上方調節し、糖尿病で上昇したEGR1は下方調節した。ケルセチンの投与後に、miR-92b-3pの増強もしくはEGR1の抑制を併用すると、ケルセチンの効果は更に向上した。反対に、miR-92b-3pの抑制もしくはEGR1の過剰発現を併用すると、ケルセチンの効果を打消した。よって、ケルセチンが糖尿病に有効性を示した根底には、miR-92b-3p/EGR1軸の調節があることを明らかにした。