ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとバイカレインは、SOD1フィブリルの強力な抗アミロイド形成剤およびフィブリル不安定化剤として作用する

Quercetin and Baicalein Act as Potent Antiamyloidogenic and Fibril Destabilizing Agents for SOD1 Fibrils

著作名:
Nidhi K. Bhatia
Priya Modi
Shilpa Sharma
Shashank Deep
出典:
ACS Chemical Neuroscience
2020
11
1129–1138
DOI:
10.1021/acschemneuro.9b00677
キーワード:
筋萎縮性側索硬化症
SOD1
ケルセチン
バイカレイン
フィブリル
要旨:
筋萎縮性側索硬化症の進行は、スーパーオキシドディスムターゼ1(SOD1)の凝集と蓄積が主原因とされるが、ケルセチンとバイカレインとの組合せが、野生型SOD1のフィブリル化(線維化)を抑制する作用を見出した。このフラボノイドの組合せは、フィブリル(小繊維)を短い破片に解体するが、オリゴマーをモノマーに分解まではしない。また、SOD1ダイマーに複数のフラボノイドが結合する場所があり、良好な親和性を有している。これらの興味深い性質は、ALS治療薬としての可能性を示唆している。