ケルセチンとゲニステインが産卵鶏の卵質・脂質プロファイル・免疫に及ぼす影響
Effects of quercetin and genistein on egg quality, lipid profiles and immunity in laying hens
- 出典:
- Journal of the Science of Food and Agriculture
- 2024
- 104
- 207-214
- DOI:
- 10.1002/jsfa.12910
- 要旨:
- 産卵のピークを過ぎたニワトリは、脂質の蓄積と炎症応答を起こしやすくなるが、ケルセチンとゲニステインの影響を検証した。46週齢のメンドリを3群に分け、以下3条件で10週間飼育した。1) 通常の餌、2) 通常の餌にケルセチン300 mg/kgを添加、3) 通常の餌にケルセチン300 mg/kgおよびゲニステイン40 mg/kgを添加。ケルセチンは卵殻の強度・卵白の盛上がりの高さ・鮮度指数を向上して、卵質を改善した。ケルセチンはまた、腹部脂肪の蓄積を低減した。ケルセチンとゲニステインとの組合せは、血中のLDL・総コレステロール・中性脂肪・遊離脂肪酸を低下し、免疫グロブリンIgAおよびIgGは上昇した。組合せはまた、脾組織の免疫関連遺伝子の発現を上方調節した。