ナノトランスファーソームゲルの鼻腔内投与でケルセチンを脳に送達する: その1: 最適化・物性評価・脳の局在化・細胞毒性
Intranasal Nanotransferosomal Gel for Quercetin Brain Targeting: I. Optimization, Characterization, Brain Localization, and Cytotoxic Studies
- 著作名:
- Mohammed H. Elkomy
- Randa Mohammed Zaki
- Omar A. Alsaidan
- Mohammed Elmowafy
- Ameeduzzafar Zafar
- Khaled Shalaby
- Mohamed A. Abdelgawad
- Fatma I. Abo El-Ela
- Mostafa E. Rateb
- Ibrahim A. Naguib
- Hussein M. Eid
- 出典:
- Pharmaceutics
- 2023
- 15
- 1805
- DOI:
- 10.3390/pharmaceutics15071805
- 要旨:
- トランスファーソームゲルにケルセチンを担持して、鼻腔内投与による確実な脳送達を考案した。最適化したナノトランスファーソームゲルの粒径は171.4±3.4 nmで、ケルセチンの封入効率は78.2±2.8%であり、ゼータ電位は-34.6±1.4 mVであった。ケルセチン溶液と比較して、ナノゲル製剤は、ケルセチンの徐放と鼻粘膜透過性を増強した。ラットを用いてケルセチン金ナノ粒子の鼻腔内投与・ナノゲル製剤の経口投与・ナノゲル製剤の鼻腔内投与を比較した。脳のCTスキャン結果は、ナノゲル製剤の鼻腔内投与が他2件と比べて、効率的なケルセチンの脳送達を示した。また、ヒト由来歯肉細胞PCS-200-014(正常細胞)に作用すると、毒性は最小限であった。