ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

スイカズラと陳皮のポリフェノール抽出物(LCPE)の有望な抗酸化作用と抗炎症作用

Potential Antioxidant and Anti-Inflammatory Effects of Lonicera japonica and Citri Reticulatae Pericarpium Polyphenolic Extract (LCPE)

要旨:
スイカズラと陳皮の抽出物を脱脂して得たポリフェノール画分(LCPE)は、クロロゲン酸・ナリルチン・イソラムネチンが主成分であった。各構成成分はDPPHラジカルを消去して、抗酸化作用を示した。ヒト角化細胞HaCaTをリポ多糖で刺激して、皮膚炎の細胞モデルとした。LCPEを作用すると、COX2とiNOSの上昇を濃度依存的に阻害して、抗炎症作用を示した。LCPEはまた、NF-кBを阻害してMAPK経路を遮断した。分子ドッキングが予測したNF-кBとの結合エネルギーは、イソラムネチンが-7.5 kcal/mol、ナリルチンが-7.4 kcal/mol、クロロゲン酸が-6.6 kcal/molであった。