ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

三ポリリン酸で架橋したキトサンによるコーティングにて、経口投与後のエマルソームの安定性を高める: ラットの脂質異常症を改善するモデル薬としてのルチン

Coating with tripolyphosphate-crosslinked chitosan as a novel approach for enhanced stability of emulsomes following oral administration: Rutin as a model drug with improved anti-hyperlipidemic effect in rats

著作名:
Marwa Hasanein Asfour
Abeer A. A. Salama
出典:
International Journal of Pharmaceutics
2023
644
123314
DOI:
10.1016/j.ijpharm.2023.123314
キーワード:
エマルソーム
安定化
保護コーティング層
キトサン
三ポリリン酸
ルチン
ラット
脂質異常症
動物実験
要旨:
経口投与後の胃腸管の過酷な条件にエマルソーム小胞を安定化すべく、保護コーティング層の効果を検討した。ルチンを含む未修飾エマルソームは、トリパルミチンと大豆ホスファチジルコリンを用いて、薄膜法で調製した。次に、キトサンのみでコーティングしたエマルソームと、三ポリリン酸(TPP)で架橋したキトサンでコーティングしたエマルソームを、それぞれ調製した。模擬胃液および模擬腸液中で2時間培養した際の安定性はいずれも、TPPキトサン修飾エマルソーム > キトサン修飾エマルソーム > 未修飾エマルソームの順序であった。脂質異常症のモデルラットにルチンを含むTPPキトサン修飾エマルソームを投与すると、脂質・酸化ストレス・イリシン・脱共役蛋白質-1を良好に制御した。