複数のケルセチン製剤の健常者における体内動態: 食事管理・クロスオーバー・単回および反復投与のパイロット研究
A Pharmacokinetic Study of Different Quercetin Formulations in Healthy Participants: A Diet-Controlled, Crossover, Single- and Multiple-Dose Pilot Study
- 著作名:
- Julia Solnier
- Yiming Zhang
- Kyle Roh
- Yun Chai Kuo
- Min Du
- Simon Wood
- Mary Hardy
- Roland J. Gahler
- Chuck Chang
- 出典:
- Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine
- 2023
- 2023
- 9727539
- DOI:
- 10.1155/2023/9727539
- 要旨:
- 37±11歳の健常者を対象とする、ケルセチンの体内動態を検証した臨床研究。オープンラベル、クロスオーバーで実施した。単回投与: フリーのケルセチンのカプセル製剤(スタンダード)と、ミセル製剤であるQuercetin LipoMicel®(LP)とを比較した。ケルセチン500 mgを含むスタンダード、ケルセチン250, 500, 1000 mgを含むLPをそれぞれ摂取した後24時間の体内動態を測定した。血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、スタンダードが77.3 ng·h/mL、LP250が197.0 ng·h/mL、LP500が543.1 ng·h/mL、LP1000が1128.8 ng·h/mLであった。反復投与: 単回投与と同じ4通りを、毎日、3日間連続して摂取した。なお、1回目の投与は単回投与を兼ねて実施した。72時間後におけるケルセチンの血中濃度は、LP250が82.5 ng/mL、LP500が279.1 ng/mL、LP1000が646.4 ng/mLであった。ケルセチンの主な代謝物は、メチル・スルホン酸・グルタチオンの各抱合体であった。